ヒダカソウ

キンポウゲ科 キタダケソウ属

 
 2018.5.11 北海道

北海道アポイ岳とその周辺の超塩基性岩地に特産する多年草で、高さは10センチほどになる。葉は根際と茎に付き、2回3出複葉で、緑白色。
花は葉が展開する前から咲き出し、萼片は5枚、花弁は8〜12枚。花は白色。花期は5月。


〜徒然想〜

見るまでに10年かかってしまいました。
よく知らされているように、盗掘などにより絶滅が危惧されている植物です。それを思い知らされたのは1度目の訪問時で、監視カメラが設置されていても採られてしまうようで、花を見ることはできませんでした。

その後も花を見たとの情報は得られず、ようやく開花の情報が得られたのは9年後でした。ありがたいことです。
翌年、花期は年々早まっているようですので、満を持して出かけることにしました。
アポイ岳は、前回とは全く違います。あれほど多い花々は、まだ生え揃っていません。雪が融け、ようやく息吹が始まった様相です。寒いです。こんな厳しい環境の中で花を咲かせるとは、驚きです。

花は直径2センチほどで、透きとおるように薄く白いです。ほんのわずかですが、すでに傷みかけています。それでも、葉はほとんど展開していません。

ようやくキタダケソウの仲間に出逢えた喜びと、健気に咲く姿に感動しながら撮影しました。

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 2018.5.11 北海道    2018.5.11 北海道
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