ハリママムシグサ |
サトイモ科 テンナンショウ属 |
2019.4.29 兵庫県 | 2019.4.29 兵庫県 |
丘陵〜山地の林下、林縁などに生える多年草で、高さは15〜30センチ。偽茎部は葉柄部と同長又はやや長く、開口部は襟状に開出する。葉は1〜2個、小葉は鳥足状に5〜9個付け、広線形〜披針形。先は鋭尖頭で、縁にはときに細鋸歯や粗い波状の鋸歯があり、ときに中脈に沿って白斑がある。 花は葉よりも上に付き、葉の展開より先に開く。仏炎苞は紫褐色〜黄褐色、ごく稀に緑色、半透明で白い条線がある。舷部は卵形〜長卵形で先がやや伸び、前に曲がる。付属体は棒状で淡緑色。花期は3〜4月。兵庫県に分布する。 〜徒然想〜 セッピコテンナンショウを撮り終えて、次はハリママムシグサの山に向かいます。 セッピコテンナンショウと同じく播磨地方の一部に咲く花とされています。セッピコほどでないものの、難易度が高いようです。覚悟を持って山に入ります。 でも、意外と早くそれらしきテンナンショウがみつかりました。透明感のある仏炎苞が特徴です。 喜んで撮ったものの、やや萎れています。いい状態のものがないか、奥に進みます。すると、多くの本種がみつかりました。ちょっと拍子抜けの感がありました。背丈は15〜30センチほどでした。 画像を見ると、仏炎苞から葉が透けている様子が分かります。舷部の先は、花の終盤には前に垂れるものの、盛期では上に反り返るようです。 図鑑には稀と記載されている、仏炎苞が緑色のものも見られました。また、背丈が70センチほどのものも見られました。でも、これらがハリママムシグサかは疑問です。 −同じ科の植物− |
偽茎の開口部は襟状 2019.4.29 兵庫県 |
仏炎苞は透ける 2019.4.29 兵庫県 |
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偽茎の開口部は襟状 2019.4.29 兵庫県 |
緑色の個体 2019.4.29 兵庫県 |
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偽茎の開口部は花序柄に密着 2019.4.29 兵庫県 |
背の高い個体 高さ70cmほど 2019.4.29 兵庫県 |