海岸の砂浜、林内などに生える多年草で、高さは10〜15センチ。根茎は長く匐枝を伸ばし、疎らに群生する。葉は質が厚くて硬く、縁はざらつき、基部の鞘は著しく繊維に分解する。
小穂は茎の上部に集まって付き、頂小穂は雄性、根棒状で太く、側小穂は雌性。雌鱗片の芒は短い。果胞は長さ3〜3.5ミリm、太くて明瞭な脈が多数あり、毛が密生する。熟すと黄白色を帯びる。花(果)期は4〜5月。本州〜沖縄県に分布する。
〜徒然想〜
神奈川県植物誌2018年電子版を参考に、湘南海岸に出かけてきました。目的は、本種とイソアオスゲを探すことでした。
ハマカキランなどを探した湘南海岸ですが、探すものが違うと全く違う湘南の景色が見えてきます。防砂林が遙か彼方まで続き、砂浜の先には青い海と空が広がっています。
ハマアオスゲは、防砂林脇の日当たりの良い砂地に生えていました。探す目安は、比較的幅広い葉と茎の先端にかたまって付く小穂、そして果胞の毛で、思いのほか容易にみつけることができました。
なお、イソアオスゲらしきものもみつけましたが、確信が持てず宿題になりました。
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