ハチオウジアザミ

キク科 アザミ属

 
2022.9.29 東京都八王子市(植栽)   2022.9.10 東京都八王子市(植栽)

水湿地などに生える多年草で、高さは100〜200センチ。茎は直立またはやや斜上し、茎の基部から匍匐枝を伸ばす。根出葉は花時には枯れる。茎葉は卵形〜広卵形で、羽状に深裂して裂片は5〜10対、弱い刺があり、短い葉柄の基部はやや茎を抱く。
頭花は多数が円錐状にまばらに付き、点頭するが、ときに斜上〜横向き〜直立して咲き、紅紫色。1.5〜3センチの柄がある。総苞は狭筒形で、緑色、長さ19〜22ミリ。総苞片は11〜12列、圧着するが上部が鋭角的に開出〜反曲し、くも毛がある。雌雄両全性同株で、両性株では腺体は痕跡的でわずかに粘り、雌性株では腺体が無い。花期は9〜10月。関東地方に分布する。

〜徒然想〜

2012年2月に門田祐一先生により新種として発表されたアザミで、八王子の名が付くので出かけてみました。
多摩丘陵の名残が色濃く残る公園で、多くが自生種であるものの、本種は大切に保護されていました。
タイアザミに似ていますが、葉が厚くて光沢があり、総苞は細身で、総苞片の列数がより多いのが違いです。
匍匐枝(ストロン)を出すのがアザミでは特異的ということですが、確認はできていません。

なお、八王子市に自生地があるとのことですが、私有地なので入れません。近縁地の谷戸に残っている可能性があるとのことなので、探してみたい気になっています。

−同じ科の植物−

 2022.9.10 東京都八王子市(植栽)    2022.9.29 東京都八王子市(植栽)
 
 2022.9.29 東京都八王子市(植栽)    2022.9.10 東京都八王子市(植栽)
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 2022.9.10 東京都八王子市(植栽)    2022.9.10 東京都八王子市(植栽)
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