南アメリカ原産の帰化植物。葉は3小葉からなり、小葉は頂部がへこんだ心形、表面は濃緑色で、やや光沢がある。長い花茎の先に濃紅紫色の5弁花を数個付ける。花は直径2〜4センチで、雄しべは10個で黄色。花期は4〜6月。
〜徒然想〜
収載済みのイモカタバミについて、写真はベニカタバミではないかとの指摘をいただき、春を待って両者を撮影し、比較検討してみました。ご指摘ありがとうございます。
ネットで調べると、同じ点と違いは以下のとおりです。( )内は観察した私見。
なお、花と葉の大きさを比べるため、花を花茎から外し葉の上に乗せた画像があります。表紙の画像も同じです。
花色/ほぼ同じ、葯は黄色。(ベニカタバミの方がやや濃い。)
花の形/ベニカタバミはやや丸みを帯びる。イモカタバミはやや細長い。(個体によって区別がつかない。丸みのある花を持つイモカタバミもある。)
花の大きさ/ベニカタバミの方が1〜2まわり大きい。(ベニカタバミはイモカタバミと同じほどのものから、明らかに大きく4センチほどもあるものが見られた。)
萼/ベニカタバミは赤みを帯びる。イモカタバミは白色〜淡緑色。
葉の形/ベニカタバミは切れ込みの浅い心形。イモカタバミは切れ込みがより深い心形。
葉の大きさ/ベニカタバミは花弁より小さい。イモカタバミは花弁と同じ〜倍以上に大きい。(葉の大きさは個体によって様々。特にイモカタバミは花弁より小さいものから、顕著に大きいものまである。)
葉の光沢/ベニカタバミはある。イモカタバミはない。(ベニカタバミには光沢のないものもあった。)
葉柄/ベニカタバミは葉が地に接するぐらい短い。イモカタバミは長い。(ベニカタバミも長いものがある。)
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