オオウメガサソウ

イチヤクソウ科(APG分類ツツジ科) 
ウメガサソウ属
 
2018.7.15 北海道   2018.7.15 北海道

海岸近くの林下などに生える常緑の多年草で、高さは10〜15センチ。葉は数個ずつ輪生状に2〜3段付き、倒披針形で先は鋭く、上半部に鋭い鋸歯がある。
花は茎の先に散房状に3〜9個付き、下向きかやや横向きに咲く。花冠は白色〜淡紅色で、直径1センチほど、5裂し、裂片の先は円い。花期は6〜7月。茨城県以北の太平洋側〜北海道に分布する。


〜徒然想〜

茨城県の公園を南限とする貴重な植物です。公園では、期間を定めて立ち入りを認めて、観察ガイドツアーを開催しています。
いつかは訪問したいと思いながらも、団体でのガイドツアーであることに躊躇し、先延ばしにしていました。

そんなオオウメガサソウが群生する姿を、北海道で見ることができました。ものすごい数です。
花を付けていない株を含め踏みつけないよう、こんなに気を配ったことはありません。
ちょうど雨が上がった後で、つぼみにぶら下がった雫が、風情があってきれいです。

よく似たウメガサソウとの違いは、花が1茎に複数個付くこと、ピンク色を帯びることがあること、葉が根元に数段付き、数が多いこと、葉の形状が倒披針形で先が太く、鋸歯が大きいこと、などが挙げられます。

なお、本種はイチヤクソウ科から、APG分類ではツツジ科に分類されています。
この仲間がツツジ科・・・? しばらく戸惑いが続きそうです。

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   2018.7.15 北海道  
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