オオマムシグサ

サトイモ科 テンナンショウ属

 
2011.5.21 長野県   2012.5.26 長野県

山地の林下、湿った草地などに生える多年草で、高さは50〜70センチ。偽茎の高さは変化が多く、時に全高の1/2程度にしかならない場合もある。普通、鞘状葉や偽茎部は淡緑色で、ほとんど斑がない。葉は1〜2個で、多数の小葉からなり、葉軸の先が巻き上がる傾向がある。
花序柄は普通葉柄部より長いか同長。仏炎苞の筒部は淡色で、舷部は筒部より長く、卵形〜長卵形で先端は垂れ下がり、黒紫色〜紫褐色で白条がある。付属体は太棒状〜根棒状で紫褐色の斑があるか、ときに白緑色となる。花期は5〜6月。北海道南部〜本州に分布する。


〜徒然想〜

サトイモ科のフォルダには、多くのマムシグサの仲間の画像が不明種として眠っています。オオマムシグサと思われる画像もその一つです。
従前は広義のマムシグサとしてマムシグサに含められていましたが、その意味が分からずアップできませんでした。

近年発行された「日本産テンナンショウ属図鑑」(邑田仁ら,北隆館,2018年)には、オオマムシグサは独立種として扱われています。その解説は明解で、特徴がよく理解できます。
オオマムシグサとありますが、マムシグサやカントウマムシグサに比べて特別大型ではありません。
ただ、がっしりとした感じはあります。

思い返すと、収載の画像は白馬岳に登る前日に撮影したはずです。湿地の周辺で、ぽつねんと生えていた記憶があります。記憶と共に、8年前に撮影した画像が、ようやく目覚めました。
残りの画像も、前記図鑑の力を借りて順次呼び起こしてあげたいです。

−同じ科の植物−

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