イスミスズカケ |
ゴマノハグサ科 クガイソウ属 |
2018年 千葉県 | 2018年 千葉県 |
湿った林下などに生える多年草で、茎は長く伸び1メートルほどになる。茎には曲がった毛がある。葉は互生し、三角状卵形、先は尖り、基部は心形又は切形、縁は円鋸歯状。 花は葉腋に直径2センチほどの球形花序を付ける。花冠は濃紫色で、雄しべは2本で花冠から飛び出す。花期は6〜7月。千葉県に分布する。 〜徒然想〜 2009年に千葉県いすみ市で発見され、2013年の論文発表に先立ち、新聞報道された新種植物です。詳しくは、「上原浩一、斎木健一 千葉県生物多様性センター研究報告7: 79-90, Feb. 2014」を参照して下さい。 前記報告によると、スズカケソウに最も似るが、 茎に曲がった毛のあること、葉の基部が心形、ときに切形であること、葉の縁が円鋸歯状であること、裏面の葉脈上を除き葉の表面に毛が散在していること、などに違いがあるとされています。 画像で確認すると、茎には屈毛がびっしりと生えています。球形の花序は花の集合で、雄しべが飛び出し、花糸には毛が生えています。 和歌山県でキノクニスズカケを見る幸運に恵まれています。日本には、本種とスズカケソウ、トラノオスズカケ、リュウキュウスズカケの計5種が知られているようですが、スズカケソウの仲間はいずれも超稀少種です。 そのうちの2種に出逢えたことに感謝するとともに、”他の仲間にも出逢いたい” との願いが生まれてきました。 ・・・が、難しいでしょう。 −同じ科の植物− |
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