イ(イグサ)

イグサ科 イグサ属

 
2021.6.28 栃木県   2021.6.28 栃木県


湖沼、河川敷、水田、湿原など、様々な水湿地に生える多年草で、高さは20~100センチ。茎は円筒状で、髄は詰まる。
花序は多数の花からなり、茎の先に集散状に付く。
花序の先に茎と同形の長い苞が伸びるので、花序は側生するように見える。花全体は緑黄色〜淡い褐色、花被片は披針形で6個、雄しべは3(稀に6個)。果実(蒴果)は楕円形で、花被片より長いものからほぼ同長のものまで変異に富む。花期は5~9月。日本全土に分布する

~徒然想~

よく似たものにコゴメイ(外来種)があります。花の外観はコゴメイの方が花序が大きいように思えますが、決定的な違いではありません。
違いは、コゴメイの茎の中身が泡状の空洞が沢山あるのに対し、イは茎の中身が詰まっています。茎を裂いて比較すると、違いがよく分かりました。
ただ、イの中身もびっしりと隙間無く詰まっているのではなく、空洞は見られるようです。

イの用途は多彩で、畳表だけでなく、
髄を採って油に浸し灯心にしたり、煎じて鎮痛、解熱などの薬にしたりと、昔から生活に深く関わってきた植物のようです。

-同じ科の植物-

 2021.6.28 栃木県    2021.6.28 栃木県
 
 2021.6.28 栃木県    2021.6.28 栃木県
 
 2021.6.28 栃木県   2021.6.28 栃木県