アマギシャクナゲ

ツツジ科 ツツジ属

2024.5.18 伊豆半島   2024.5.18 伊豆半島


山地の林内などに生える常緑低木で、高さは6〜7メートル。新枝には白い綿毛がある。葉は互生し、長楕円形、先は尖り、基部はくさび形で、縁は全縁。質は革質で光沢があり、表面は無毛、葉の裏面には淡灰褐色の毛がやや薄く一面に生える。
花は枝先に短い総状花序になり5〜12個付き、花冠は漏斗状鐘形、紅紫色で直径4〜6センチ、先はふつう5裂するが、6〜7裂のものも混じる。雄しべは10本、花糸は下半部に短毛が密生し、子房も長毛が密生する。花期は5〜6月。伊豆半島に分布する。

〜徒然想〜

近畿地方で見事なホンシャクナゲを見てから、関東のアズマシャクナゲとアマギシャクナゲを見たいと思っていました。
3者の違いは、ホンシャクナゲの花冠が7裂するのに対し、アズマとアマギは5裂します。アマギは6〜7裂するものも混じります。雄しべはホンシャクナゲが14本、稀に16本なのに対し、他の2種は10本です。
葉裏はいずれも淡褐色で、アズマは他に比べるとより綿毛が厚くスポンジ状になります。アマギは若枝には短毛が見られるとのことでしたが、花期には見られなくなるようです。

伊豆半島の最高峰はアマギシャクナゲの産地として知られ、シーズンには多くの登山者で溢れます。この日も週末とあって、朝の8時ですでに駐車場は満車状態で、わずかな隙間に停めさせてもらいました。

−同じ科の植物−

 2024.5.18 伊豆半島
蕾は赤い
   2024.5.18 伊豆半島
白花に見えるが、わずかにピンク色を帯びてます
 
 2024.5.18 伊豆半島
新枝には白毛が生える 本画像では?
   2024.5.18 伊豆半島
雄しべは10本
 
 2024.5.18 伊豆半島
裏面の綿毛は薄い
  2024.5.18 伊豆半島
アズマシャクナゲよりは丸みがあるように思えました
 
 
 2024.5.18 伊豆半島
子房には毛が生える
   2024.5.18 伊豆半島
花が落ち花柱が残る
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