ニオイエビネ 

                   ラン科 エビネ属
コオヅエビネ

                   ラン科 エビネ属
 
撮影5月 東京都   撮影5月 東京都

常緑樹林下にごく稀に生える多年草で、高さは30〜60センチ。葉幅は広く大きい。
側花弁は淡紫〜淡紅色で、唇弁は白色。開花期は花の匂いが強いことからニオイエビネと呼ばれる。花期は4〜5月。東京都伊豆七島に分布する。


〜徒然想〜

別名オオキリシマエビネ。
独特な香りと大きな葉が特徴です。自生の本種を見るのは、限りなく不可能に近いようです。
伊豆諸島の特産種で、御蔵島では、一時自生種が多く見られましたが、乱獲でそのほとんどが姿を消しました。地元の方の努力で、何とか残っているのが現状です。

エビネ類によく見られることですが、特にニオイエビネからは様々な交雑種が人工作出されネットに溢れています。花付きの良さ、パステルカラー様の色調変化、特有な香りなどがその人気の所以です。
自生の花にその美しさを認める者としては、山奥ひそかに咲き続けていくことを願うばかりです。

-同じ科の植物-

 
 
〜徒然想〜

ニオイエビネとジエビネの自然交雑種としてコウヅエビネが知られています。しかし、ニオイエビネとコウヅエビネの区別については難しいです。
機会があり、山奥に分け入り、ニオイエビネ、コウヅエビネ及びジエビネを見せていただきました。ジエビネは開花が十分ではなかったものの、ニオイエビネとコウヅエビネは多くの花の開花を見せてくれました。花の見事さに感動し、見惚れながらも、夢中で撮影しました。

撮影した画像を見比べながら、両者の違いは何か、検討してみました。
・唇弁基部中央部分の明瞭な黄斑はニオイエビネの特徴で、コオヅエビネも引き継ぎ同様。
・コウヅエビネの唇弁側裂片はニオイエビネより大きく丸みがあり、なで肩。
・唇弁中央裂片の隆起線は、ニオイエビネでは3本見えるが、コウヅエビネでは左右の隆起線は目立たず、中央隆起線のみが見える。

いつの日か、両者についての詳細な研究成果が公表されるでしょう。上記の検討と合わせ、違いがどこにあるのか、改めて考える日があることを願います。 


 撮影5月 東京都   撮影5月 東京都 
  ジエビネ 2015.4.28 千葉県  
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