ナンブワチガイソウ

ナデシコ科 ワチガイソウ属

山地の林下などに生える多年草で、高さは7〜25センチ。茎には1〜2列の長毛がある。葉は両面と縁に毛があり、上部の葉は卵形〜長楕円形で柄がない。
茎頂又は上部の葉腋から花柄を出し、白色で、直径1センチほどの花を付ける。花弁は5枚(又は4枚)で、先端は切れ込む。花期は5〜6月。本州北部、長野県に分布する。

〜徒然想〜

東北地方太平洋側に見られる、ややめずらしい多年草です。
花弁の先端が切れ込むワチガイソウ属の植物には、クシロワチガイソウやワダソウがあります。これらとの違いは、茎や花柄に長い毛が生えること、上部の葉は対生すること、花はその葉腋や茎頂に1つずつ付くなどが挙げられます。

この稀少な花が、長野県に隔離分布することを知りました。
東北方面まで行かなければこの花を見ることができないはずの花です。何ともありがたい出逢いです。

−同じ科の植物−
2017.5.30 長野県
 2017.5.30 長野県    2017.5.30 長野県
   もっとこの花を見る → Ptoto Gallery