ミヤマトウキ

セリ科 シシウド属

低山〜亜高山帯の岩上や草地などに生える多年草で、高さは20〜50センチ。トウキの高山型で、トウキより葉の幅が広い。葉は2回3出複葉で、表面に光沢がある。葉柄は鞘状に膨らみ基部は茎を抱く。
枝の先の複散形花序に多数の花を付ける。花は白色で5弁、直径3ミリほど。総芭片葉は普通0〜1個、小総芭片は数個ある。花期は7〜8月。本州滋賀県以北〜北海道に分布する。

〜徒然想〜

セリ科の見分けは難しく、未だに未同定種としてお蔵入りになっている画像が多くあります。しかし、セリ科の植物に接する機会が増えると、徐々にでも分かるようになってきます。
本種は、比較的背丈が低く(50センチほど)、光沢のある葉を持つので、比較的見分けがし易いかもしれません。
八方尾根など、よく知られた花の観察地での報告があることも、同定の手助けになります。

北海道では、海岸の岩場に生えていました。本州では亜高山に生える植物が海岸に生えるとは〜さすがに北の地です。
ただ、画像を図鑑等と比べてみると葉幅がホソバトウキと中間的なものも見られました。

−同じ科の植物−
2011.7.18 長野県八方尾根
 2011.7.18 長野県八方尾根    2011.7.18 長野県八方尾根
  
   2011.7.18 長野県八方尾根(画像にポインターをおいてください)  
 2012.7.22 北海道    2012.7.22 北海道
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