キシュウネコノメソウ |
ユキノシタ科 ネコノメソウ属 |
イワボタンの変種で、山地の湿った場所に生える多年草。高さは5〜15センチ。茎は赤味をおびて直立する。根出葉は広卵形で、花序の直ぐ下の葉は母種と同じく細長い。 萼裂片は黄緑色で斜開し、雄しべは8個で、葯の色は暗赤紫色。種子の突起が著しく細長い特徴がある。花期は4月。紀伊半島、奈良県に分布する。 〜徒然想〜 今年(2011年)は、関東のみならず、近畿地方一帯の山でも植物の開花が遅れた年となりました。いつもなら、ネコノメソウの仲間で埋め尽くされるこの地も、開花している植物はほとんどみられませんでした。 案内人が申し訳なさそうに肩を落とします。 もともと遅れている知らせは受けていて強引に押しかけたので、何も責任を感じることはないのですが、それでも懸命に探してくれます。ほんとにありがたいことです。 ・・・そして、案内人の想いが通じたようです。意外な日だまりで群生するキシュウネコノメソウをみつけることができました。案内人の、ほっとして喜ぶ顔が、何よりもうれしい花観察になりました。 −同じ科の植物− |
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2011.4.17 和歌山県 |
2011.4.17 和歌山県 | 2011.4.17 和歌山県 |
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