ケショウヤナギ

ヤナギ科 ケショウヤナギ属

北海道の一部(日高・十勝地方)と本州の長野県上高地梓川上中流域に生育する落葉高木で、高さは30メートル、幹径1メートルほどになる。一属一種の植物であり、葉は互生し、長楕円形、全縁又は細かい鋸歯がある。裏面は粉白色。
雌雄別株で、花は葉の展開と同時に開花する。花期は4〜5月。

〜徒然想〜

ケショウヤナギの名は、幼木の枝や幹がしばしば白粉で覆われ、小枝が紅色を帯びて美しいことから名付けられました。生育地が限られ、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種U類に指定されています。

カミコウチテンナンショウを探し終えて、改めて梓川周辺を散策します。相変わらず流れは清らかで、人で賑わう河童橋です。
不意に、若い女性にケショウヤナギはどれですかと問われ、驚きました。私自身この名を知ったのはつい最近で、若い女性がこの名を知っていることに驚いたからです。逆に言えば、今までケショウヤナギの名を知らなかった自分に驚くべきだったかもしれません。

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2012.6.11  長野県上高地
 2012.6.11  長野県上高地    2012.6.11  長野県上高地