ヒメホテイラン

ラン科 ホテイラン属

ヒバ林下などに生える多年草で、高さは7〜15センチ。花茎の根元に2〜4センチの葉を1枚付け、葉にはしわがあり、縁が縮れる。
花は紅紫色で唇弁が白色。唇弁の距が舷部とほぼ同長で、ホテイランは距が見えるが、本種は僅かしか見えないのが特徴。花期は4〜5月。本州北部に分布する。

〜徒然想〜

大好きなホテイランの基本種です。以前から見たいと思っていて、ようやくその時が来たとの想いです。ヒバの落ち葉を踏みしめながら、小さな妖精を探します。  でも、みつかりません。
かつては山を登り始めるとすぐに咲いていて拍子抜けした、その後はその群生は跡形もなくなったとの報告があります。
正しかった。ここでも盗掘が絶えないのでしょうか。悲しいことです。

結果的には、ようやくこの山では6本の花をみつけることができました。そのうち綺麗な花は2本、他は終わりかけや木の枝で倒されていました。枝を除けてきましたが、その後立ち上がることができたか、気になります。
綺麗な花の一つは別の登山口を登り始めるとすぐのところでみつけました。かつての群生は、こんなスタートだったのでしょう。
点々とこの花が続くヒバの林を想い描きます。そして、どこかにそんなヒバの林がまだ残っていることを願います。

−同じ科の植物−
2014.5.7 青森県
ホテイラン 2006.5.27 長野県    2014.5.7 青森県
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