オニルリソウ

ムラサキ科 オオルリソウ属

山地の林内、林縁、草地などに生える2年草で、高さは50〜100センチ。茎には粗い開出毛がある。葉は互生し、長楕円状披針形で、先端が尖る。
花序は総状で長く伸び、花をまばらに付ける。花冠は淡青紫色で、直径3ミリほど。萼片は三角状楕円形で、先は尖り、毛が多い。花期は6〜8月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

エゾトウウチソウを探しに入った奥地の林道沿いで見かけました。岩壁には、まだ花のないトカチトウキも付いています。

オニルリソウは、小さい花の割には全体は細く大きく広がり、撮影が難しい植物です。
黒い岩壁を背景において、植物の全体が分かるように撮影しました。背景に黒や濃い緑を置いて、花や植物体を浮かび上がらせることはよくやります。
自分としては成功例と思うのですが、いかがでしょうか。

よく似た花にオオルリソウがあります。茎には斜めの屈毛がみられ、萼片は卵形〜卵状楕円形で、先は丸いのが違いです。

−同じ科の植物−
2012.7.28 北海道
2020.8.1 山梨県富士山麓
花茎は屈毛が生えてます
2012.7.28 北海道
 2012.7.28 北海道   2012.7.28 北海道 
 
 2012.7.28 北海道
茎の下部は開出毛がみられます
   2012.7.28 北海道
 
 2020.8.1 山梨県富士山麓
萼片は三角状楕円形で、先が尖ります
  2020.8.1 山梨県富士山麓