オヒルギ

ヒルギ科 オヒルギ属

 
2015.12.20 沖縄県   2015.12.20 沖縄県

海岸や河口の湿地、泥地などに生える常緑高木で、高さは8〜25メートル。葉は対生し、長楕円形で、質は厚く革質で光沢があり、先は尖り、基部は広いくさび形、全縁で無毛。
花は葉腋に1個下向きに付き、直径3センチほど、肉質で赤色の萼筒が目立ち、花弁は8〜12個、淡黄白色〜淡黄緑色で倒披針形。果実は下垂し、胚軸は根棒状で長さ15〜20センチ。花期は5〜6月。奄美大島以南)〜沖縄県に分布する。


〜徒然想〜

マングローブとは、満潮時に陸地が海水にひたる塩泥地などに生える常緑低木の植物群を意味します。その代表的な樹木がオヒルギとメヒルギです。
名前から両者は雄と雌との関係にあると思われがちですが、そうではありません。また、塩泥地などの厳しい環境で子孫を残すため、共通の生態を持っています。その一つが、木の上で種を発芽させ棒状に育ててから泥地に落とし、突き刺すのです。子孫を残すすばらしい術です。

オヒルギは、別名アカバナヒルギの名があり、赤色の萼筒に由来があります。花は蕚の中にあります。メヒルギとの違いとしては、萼筒が赤くて果実期にも反り返らないこと、花弁の色が淡黄白〜淡黄緑色であることなどです。メヒルギの花は白色です。
そういえば、この花の花期には南の島には行ったことがないです。

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   2015.12.20 沖縄県