イワチドリ

ラン科 ヒナラン属

川岸の岩上などに生える多年草で、高さは10〜15センチ。茎は斜めに伸び、葉は根元に普通1枚付き、基部は茎を抱く。
花は茎頂に数輪付き、ふつう淡紅色であるが花色には変化がある。唇弁は3裂し、中央の唇弁は更に2裂する。唇弁には紅紫色の斑点がある。花期は4〜6月。本州中部地方〜近畿地方、四国に分布する。

〜徒然想〜

悲しいことに、栽培・販売目的で根こそぎ採取され、自生種はほとんど見られなくなっています。花仲間も、深い山奥であったり、急峻な谷を降りたりして、ようやく遠方の岩の上のものを撮影したようです。
そんなイワチドリですので、撮影地の情報は公開いたしません。ご了承のほどお願いいたします。

間近に見た第一印象は、沖縄でみたオキナワチドリでした。花だけを見ると、同じヒナラン属ゆえによく似ています。違いは、葉が1枚であること、花がより多く付くこと、側弁が横に広がること、茎が斜上することなどでしょうか。
あと生育環境もあるでしょう。でも、これはイワチドリが乱獲により急峻な場所に追いやられた結果かもしれません。
私が撮影した場所は、深山や急峻な谷でもなく、全く危険がない場所です。以前はそんな場所でも見られたのではないでしょうか。

−同じ科の植物−
2015年 未公開
2015年 未公開 2015年 未公開
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