エゾワサビ

アブラナ科 タネツケバナ属

山地の沢沿いなどに生える多年草で、茎は多くは下部が地を這い、長さは20〜40センチ。葉は単葉か複葉で、複葉の場合は小さな側葉が1〜2対付く。
花は総状花序に多数つき、花弁は4枚で白色、直径1センチほど。花期は5〜7月。北海道、本州北部に分布する。

〜徒然想〜

アブラナ科ワサビ属には、ワサビユリワサビなどが知られています。本種はワサビの名が付くもののタネツケバナ属となっています。食用になりワサビのような辛みがあることから、この名が当てられたようです。

タネツケバナ属は個体による変異が多く区別が難しいグループですが、単葉と複葉が見られ、複葉の頂小葉が大きく丸いことから本種としました。
その他、葉柄の基部の付属体の有無、茎や長角果の有毛状態など区別の目安になるようですが、確認しませんでした。
登山道まで水が滲み出るような深山の草地に、時に群生して見られました。

-同じ科の植物-
2013.6.16 北海道
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