高原の草地などに生える多年草で、高さは1〜1.5メートル。茎は直立して分枝しない。葉は互生し、長披針形、全縁で裏面は白色を帯び、脈上に曲がった短毛がある。葉裏は白く、無毛。
花は円錐形の総状花序に多数付き、紅紫色で直径3センチほど、花弁は4枚、花柱は4裂し、雄しべは8個。刮ハは線形で長さ5〜8センチ。花期は6〜8月。中部地方以北〜北海道に分布する。
〜徒然想〜
高原の夏を象徴する花の一つです。多くの人が高原の爽やかさを感じることでしょう。高原を散策していると、他の草が茂る中でもすくっと立ち上がり、遠くからでもすぐこの花と分かります。
あるサイトをみると、マイフィールドの奥多摩鷹ノ巣山が紹介され、「・・・ヤナギランが咲き乱れ、亜高山性植物の宝庫です。」とあります。1997年の記録ですが、今は見られません。そんな奥多摩もあったのでしょう。鹿の被害に憂う奥多摩です。
葉がヤナギに似て、ランのような美しい花を咲かせます。
後年になってウスゲヤナギランがあることを知りました。葉の縁に欠刻状の小さい鋸歯があり、葉裏の主脈に毛があることが違いということです。それらしき個体を観察しましたが、今一確信できていません。
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