ウワバミソウ

イラクサ科 ウワバミソウ属

 
2005.4.30 東京都高尾山
雄花序
  2020.7.12 富士山麓
雌花序
 
山地の水湿地などに生える多年草で、高さは30〜40センチ。茎は斜上するか斜面に垂れ下がり、群生することが多い。葉は互生し、長楕円形で左右不同、先は尾状に伸び、縁に鋸歯があり、両面に短毛がまばらにある。
花は葉腋に付き、緑白色。春に雄花序が出て、それが脱落した後雌花序が開くが、短い茎では雌花序しかつけないことが多い。雄花序には長さ1〜2センチの柄があるが、雌花序にはない。花期は4〜9月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

別名ミズナ 私の家でよくサラダとして食卓にのる「水菜」とは異なりますが、こちらのミズナも山菜として古くから用いられています。名はその生育地によるのか、うわばみ()が出そうな湿気のあるところでよく見られます。確かに水が滴る暗い木陰で出逢うことが多く、ピントが合わせ難くいです。
当初は雌雄異株とされていましたが、雌雄同株で、雄花序が終わった後に雌花序が付くという面白い生態を示します。

−同じ科の植物−
 

 
     
   2005.4.30 東京都高尾山  
2020.6.3 東京都高尾山
柄が短い雄花序のようです
2005.4.30 東京都高尾山
雌花序
2020.6.3 東京都高尾山 2020.6.3 高尾山
     
 2023.4.18 高尾山    2023.4.18 高尾山