山野〜亜高山の湿地などに生える多年草で、高さは10〜50センチ。根出葉は数個が束生し、卵形〜広円形で、先は円形、基部は心形。葉柄は長い。茎葉は無柄でやや茎を抱く。
花は茎頂に1個上向きに付き、白色で直径2〜2.5センチ。花弁は5枚で緑色の平行脈が目立つ。仮雄しべは5個で先が12〜22裂し、先端に黄色い腺体が付く。花期は8〜10月。北海道〜九州に分布する。
〜徒然想〜
高原や亜高山の登山道脇に見られますが、低地の里などでも見られます。梅に似た少し厚みのある柔らかそうな花です。まん丸の蕾から、パチンと弾けるように花が開きます。
車山高原では夏の終わりが近いことを知らせるように、いっせいに花を咲かせます。
のちにコウメバチソウやエゾウメバチソウがあることを知りました。この項に収載した画像にはそれらが混在している可能性があります。近々に見直しが必要です。
ウメバチソウの仲間は、1つの仮雄しべが幾つに開裂するかによってウメバチソウ(12〜22裂)とその変種コウメバチソウ(7〜9個)、エゾウメバチソウ(9〜14個)などに区別されます。
元画像で確認したところ、掲載していた画像はウメバチソウとしていいのではないかと判断しました。
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