亜高山の針葉樹林下などに生える多年草で、高さは20〜30センチ。葉は根元に2〜5枚付き、倒卵状長楕円形で大きい。
花は白色で、花茎の先に5〜15個ほど付ける。花被片は6枚。果実は濃藍色に熟す。花期は5〜7月。奈良県以北〜北海道に分布する。
〜徒然想〜
縁なく出逢えなかった花に出逢うと、喜びも倍加します。この花も殆ど花が終わっていたときや既に実になっていたときが続いて、縁がありませんでした。
ですから、八ヶ岳で自生に出逢ったときは感動を覚えました。そして、なぜかその株は、こんもり盛り上がった土の上に鎮座して、まるで“よく見ろ!”とでもいうように威張っていました。
また、八ヶ岳では、花をボール状に付けるツバメオモトに出逢いました。珍しいなと思いながら、夢中で撮りました。
実は濃い藍色で美しいです。見ていたはずなのですが、写真はみつかりませんでした。
ところで、オモトは「万年青」と書きます。漢字変換しても出てくる漢字なのには驚きました(私が無知なだけです。)。
万年青はユリ科の多年草で、西日本山地に自生します。生け花にも使われ、観賞用に多くの種類が栽培されています。ツバメオモトの葉は、万年青の葉に似て、同じく常緑です。
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