テンニンソウ

シソ科 テンニンソウ属



         2003.9.6 東京都奥多摩大岳山
2008.9.28 神奈川県箱根

山地の木陰に生える多年草で、高さは1メートルほどになり、群生することが多い。葉は長楕円形〜広披針形で、大きく目立つ。
円柱状花序に淡黄色の唇形花を多数付ける。花期は9〜10月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

夏の花が終わりそろそろ花が寂しくなった頃、奥多摩の御岳山から大岳山を巡ります。やはり、花はそう多くはありません。少し寂しい気持ちで大岳山を下った頃、この花を見つけました。
大きな葉の真ん中に、ブラシのような花穂を立てています。薄暗い林の中で、何とも不可思議な気持ちでこの花を眺めました。
あとでテンニンソウという摩訶不思議な名を知りましたが、同じように感じた方がこの名を付けたのかもしれません。
いつもなら、このまま奥多摩駅まで下るのだが、さらに御前山まで登る気持ちにさせたのは、この花の力だったのだろうか。なぜか写真も色が変に写ってしまった。
撮り直し候補だが、次はどんな気持ちにさせてくれるのだろう。−2003年撮影−

テンニンソウは暗い山の中に咲くものとイメージしていましたが、それがくつがえりました。道は尾根道ともいえる道で、陽当たりがよく、眼下に芦ノ湖が見下ろせます。
10メートルあまりに渡って、並木状に続いています。
初めての出逢いような、うれしい遭遇です。

−同じ科の植物−

2003.9.6 東京都奥多摩大岳山
2008.9.28 神奈川県箱根
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