チョウジソウ

キョウチクトウ科 チョウジソウ属

 
2007.5.13 茨城県   2007.5.13 茨城県

川岸などの湿った草地に生える多年草で、茎は直立して高さ40〜80センチになる。葉はふつう互生、ときに一部対生し、披針形で、先は鋭く尖る。
茎の先の集散花序に淡青紫色の5弁花を付ける。花弁は狭長楕円形で、平開する。花期は5〜6月。

〜徒然想〜

広辞苑をみると、「丁字」の付く語は多い。
薬大出身の私にとっては、丁字といえば「丁字油」を思い起こします。オイゲノールを主成分とする香りのある油です。10メートルにもなるモルッカ諸島原産の熱帯常緑高木のチョウジから採れる油成分です。

この花は数を減らしている花と聞いていましたが、観察地では林下を埋め尽くすように咲いていました。
自生地は減っているものの、観賞用に自宅の庭に植える人も多く、時々庭先で見ると、ほー! と思うことがあります。チョウジソウの花は横から見ると「T」の字にみえる。それが名の由来となっているようです。


−同じ科の植物−

2007.5.13 茨城県
   もっとこの花を見る → Ptoto Gallery