日当たりのいい林縁、草地、海岸などに生えるつる性の木本。葉は対生し、奇数羽状複葉、時に2回3出複葉、小葉は卵形又は卵円形で、ふつう鋸歯はないが、下部の葉に切れ込みがあることがある。
花は枝先や葉腋から出た柄に集散状に多数付く。花弁状の萼片は4枚で、十字型になり、白色。雄しべは多数。果実は楕円状卵形、長さ7〜10ミリ。花後、残存花柱が伸びて、銀白色の長毛が開く。花期は8〜9月。北海道南部〜沖縄県に分布する。
〜徒然想〜
奥多摩御岳山から大岳山に登り、奥多摩駅に下る途中、一際目立つ白い花に巡り逢いました。暗い林の中で、まるで自ら光を発するように白く輝いていました。
夢中で何枚か写真に収めたましが、後で毒性が強いセンニンソウと分かり、悄然としたことを覚えています。
傍らに海が迫る草地では、網が覆うように海岸植物に絡みついていました。センニンソウの果実と知ったのは後日のことで、あまりにもこんなにも姿を変えるのかと、驚いたものです。
画像の白い部分は、やがて開いて羽毛状の長い毛になります。
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