高原などに生える落葉低木草で、高さは0.5〜2.5メートル。幹は叢生し、枝を横に広げる。葉は互生し、枝先に集まって付き、倒披針形〜倒披針状長楕円形、先はやや鈍く、基部は次第に細くなって葉柄に流れる。表面や縁、裏面脈上に剛毛が生える。
花は葉の展開と同時に咲き、枝先に2〜8個が集まって付く。花冠は漏斗形、朱橙色で径5〜8センチ、5中裂し、上側の裂片に橙黄色の斑点がある。雄しべは5本、花糸の下半部に軟毛が密に生え、子房には長毛が密生する。花柄は剛毛が生える。花期は5〜6月。本州〜九州に分布する。
〜徒然想〜
湯ノ丸高原はこの花が咲く場所としても有名で、盛りには全山が赤く染まり、それは見事です。お勧めの場所です。ひとしきり観賞したあとは、今度は足下の花探しです。
さて、鑑賞にはいいのですが、この植物は有毒で、花や葉に有毒成分をもちます。嘔吐、酩酊、昏睡、呼吸困難、全身痙攣や麻痺などを引き起こし、死に至る場合もあります。蜜などは口にしない方がいいです。
鹿など動物たちもそれを知っていて、大繁殖するのでしょう。
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