ナンバンハコベ

ナデシコ科 ナンバンハコベ属

 
2006.9.2 長野県八ヶ岳   2006.9.2 長野県八ヶ岳


山野の草地などに生えるつる性の多年草で、長さは1〜1.5メートル。葉は広披針形〜卵形で、先は鋭尖形、裏面と縁に毛がある。
花は茎頂に単生し、下向き又は横向きに咲く。花弁は白色で5個、へら形で長さ1.5センチほど、途中から急に反り返り、先は2裂する。萼は半球形で5裂し、緑色。果実は刮ハで球形、直径6〜8ミリ、黒熟する。花期は7〜10月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

南蛮の名が付きますが、れっきとした日本在来種です。山野の草原や道端で出逢えます。蓼科山では、車から見えたハンゴンソウが見事だったので車を止め、撮影しているときに足下でこの花を見つけました。
面白い姿だったのでカメラに収めましたが、画像を見ると、ますますその姿の面白さにひかれます。
釣鐘のような萼から細長く白い花が飛び出し、先の方でぺきっと曲がっています。雄しべは、糸のように長く伸びています。花柱は3本、くるくると曲がっています。
花と同時に実もなっていているのも面白く、緑からやがて黒い実になります。

−同じ科の植物−

 2004.8.21 長野県蓼科山    2006.9.2 長野県八ヶ岳
 
 2005.8.17 長野県車山   2004.8.21 長野県蓼科山  
   
   2005.8.17 長野県車山