ミヤマアケボノソウ

リンドウ科 センブリ属

 
2005.8.8 長野県八ヶ岳   2005.8.8 長野県八ヶ岳


高山帯の湿った草地などに生える多年草で、高さは15〜35センチ。葉は茎の下部では互生し、上部では対生する。根出葉は楕円形〜広楕円形で、長い柄がある。茎葉は卵形で小型。
花は暗紫色で濃色の筋と斑点があり、直径3〜4センチ、5深裂し、裂片は披針形で先が尖る。花期は8〜9月。本州中北部に分布する。

〜徒然想〜

大好きな花です。だから、ホームページ開設の表紙を飾る第1号の花としました。濃い紫色で、決して美しい色とは言えませんが、私には想いがあり、その花の色も素晴らしく美しく見えます。紫色の中にも濃淡があり、薄い色の部分は輝いて見えます。
想いとは、図鑑で見てその美しさに触れ、崖崩れで群落が消えてしまったとの解説を読み、この花への憧れが広がっていったのです。
八ヶ岳にあると聞いて探し回り、あるとき図鑑の記憶にある葉と僅かに出始めた蕾を見つけました。しかし、その年は機会に恵まれず、これがミヤマアケボノソウとは確認できませんでした。
次の年に満を持して出掛けたが、その時も未だ蕾でした。

そうしてようやく出逢えたのがこの写真です。あったー!と感嘆の声を発してしまったことを思い出します。しかし、2個所見つけておいた1個所にはその姿が消えていました。盗掘にあったのだろうか、食害にあったのだろうか。消えゆく花への憂いを思い起こされ、ますます好きになりました。
白馬岳のミヤマアケボノソウに出逢える機会を得ました。八ヶ岳のものに比べ花の色が濃いようにも見えましたが、目立った違いではありません。下の葉が多く、よく目立ちました。

−同じ科の植物−


2008.8.11 長野県白馬岳 2007.8.12 長野県八ヶ岳
  
2005.8.8 長野県八ヶ岳
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