ミツマタ

ジンチョウゲ科 ミツマタ属

中国〜ヒマラヤ原産で各地に野生化している。落葉低木で、高さは2メートルほどになり、本年枝は三つ又になって出る。葉は互生し、長楕円形又は披針形で全縁。先は尖り、基部は長いくさび形。
花は葉の展開前に開花する。枝先の頭状花序に小さな花が30〜50個付き、花は両性で、花弁はなく、萼が目立つ。萼筒は長さ8〜15ミリで、先は4裂する。萼片の内面は鮮黄色、外面には絹毛が密生する。花期は3〜4月。

〜徒然想〜

ミツマタは、紙幣の原料としてよく知られています。皮の繊維が強靭だからで、手で枝を折り切ることが困難なほどです。
今でも各地で栽培されていますが、次第に放置され野生化したものも見られます。今回の撮影地もこれにあたるものと思われますが、その群生は見事なものでした。

開花期の花蕾を乾燥させたものは生薬で新蒙花(しんもうか)、蒙花株(もうかじゅ)という。解熱、消炎、眼病薬として緑内障、鳥目などに効果があるといいます。

園芸種に花がオレンジ色〜朱色のものがあり、アカバナミツマタと呼ばれています。

-同じ科の植物-
2014.3.22 神奈川県
 2014.3.22 神奈川県    2014.3.22 神奈川県
  2005.3.27 神奈川県城山カタクリの里    
   もっとこの花を見る → Ptoto Gallery