山地の湿った草原、高原などに生える多年草で、高さは40〜80センチ。茎は直立し、やや短い腺毛と軟毛が生える。葉は2〜4枚が輪生又は対生し、披針形〜狭楕円形、先は鋭く尖る。
花は茎の上部に円錐花序になって多数付き、黄色、先は5裂し、裂片は三角状卵形、直径1.2〜1.5センチ。果実(刮ハ)は球形で直径4ミリほど。花期は7〜8月。北海道、本州、九州に分布する。
〜徒然想〜
比較的背の高い花で、車山では遠くからでも良く目立ちます。
「クサレダマ」の名や、別に「イオウグサ」の名を持つことから臭いがありそうですが、嗅いだことはありません。爽やかな黄色の花で、この色からイオウグサの別名があるのだろうと想像できます。
地中海原産の低木「レダマ」に似ている草だから、クサ・レダマの名が付いたといいます。そうです、臭レダマでなく、草連玉です。
絶滅危惧種に指定されていることを、これを書きながら知り、あの車山で揺れていた黄色が、また姿を見せてくれるか心配になってきました。
富士山麓の草原では多くの蕾がみられ、絶滅の危惧は心配が薄れました。
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