日当たりのいい道端、草地などに生える2年草で、高さは30〜80センチ。茎は柔らかく、中空で、全体に縮れた毛が多く、白っぽく見える。葉は互生し、卵形で1〜2回羽状に裂け、裂片の先は鈍頭〜円頭。
花は葉腋から出た花柄に散状花序となって数個付き、鮮黄色で直径2センチほど、花弁は4枚。雄しべは多数。果実は線形で、長さ3〜4センチ。花期は4〜7月。北海道〜九州に分布する。
〜徒然想〜
山地の草地に多いのですが、平地の道端でもよく見られます。花は鮮やかな黄色で、よく目立ちます。
全体に毛が多く、白く見えるので、他の黄色い花と見分けることはできると思います。全体が柔らかい印象もあります。
名前からは、容易に生薬を連想できます。クサノオウの「クサ」は、皮膚病の「くさ(湿疹)」を意味するものとされています。タムシグサ、イボクサ、チドメグサなどと呼ぶ地方があることからも、皮膚病と関係が深いことが分かります。
しかし、毒性も強いので、知識なく扱わない方がいいです。
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