クサボケ

バラ科 ボケ属

 
2004.4.10 東京都高尾山   2006.5.27 長野県


日当りのいい山地、丘陵などに生える落葉小低木で、高さは30〜100センチ。幹はよく分枝して刺がある。葉は互生し、倒卵形〜広倒卵形、先は円頭〜鈍頭、基部はくさび形、縁には鋭い鋸歯がある。両面無毛。
花は葉腋に3〜5個が束生し、朱紅色で直径2.5〜3センチ。花弁は5個で、平開する。果実(梨果)はゆがんだ球形、直径3〜4センチ、黄緑色に熟す。花期は3〜5月。本州〜九州に分布する。

〜徒然想〜

日当たりのいい低山や車道沿いなどで見かけています。鮮やかな朱とも言える赤色の花は、遠くからでもすぐにそれと判ります。
クサボケといいながらも、立派な木本です。
ボケは中国原産で、蕾や花の形が好まれて家庭の庭木に愛用されているが、クサボケは日本の原産です。従って、生薬でもその果実が和木瓜(わもっか)として、ボケの木瓜(もっか)と区別されています。その実は薬用酒として用いられることもあるようです。

−同じ科の植物−


 2006.7.22 長野県   2014.5.31 長野県 
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