ケブカツルカノコソウ

シソ科 キランソウ属

山地の日当たりのいい草原などに生える多年草で、高さは10〜30センチ。全体に粗い毛が密生する。根出葉はロゼット状で広披針形〜卵形、茎葉は1〜2対で、上部は苞となる。
花は上部の苞の脇に輪状に付き、花冠は唇形で淡紫色、長さ7ミリほど。花期は5〜6月。関東〜中部地方に分布する。

〜徒然想〜

実に毛深い植物ですが、柔らかそうで、手で包み込みたくなるような感覚をもたせます。淡い青の色具合からでしょうか。
関東と中部地方の山地や高原に分布します。長野県の車山、蓼科付近の草原には多いです。
最初の出逢いではジュウニヒトエと思いました。
茎上部の苞の脇に淡紫色の唇形花を輪状に付け、上唇は小さく、下唇は3裂します。
解説書をみると面白い習性が記載されていた。花後にツルを延ばし、その先から苗が出て新株が根を下ろします。古い株は枯れていきます。まるで、植物が歩いているようです。

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2004.7.10 長野県車山
   2004.7.10 長野県車山  
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