カタクリ
シロバナカタクリ
ユリ科 カタクリ属

 
2003.4.19 東京都奥多摩  


山野の林下などに生える多年草で、高さは10〜20センチ。葉は普通2個、花茎の下部に付き、長楕円形〜卵形、先は鈍頭。質はやや厚くて柔らかく、淡緑色〜黄緑色で、普通暗紫色の斑紋があり、無毛。
花は花茎の先に1個、下向きに咲き、花披片は6個、淡紅紫色〜紅紫色、披針形で長さ4〜5センチ、上方へ強く反り返る。基部近くに蜜腺があり、その上部にW字形の濃紫色の斑紋がある。花期は3〜6月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

昔はこの植物から片栗粉を採っていたといいますが、私が知る自生地の規模からは信じられない想いです。
秋田県の西木村にあるという大群落をみれば納得するかも知れません。いつの日か訪問したいと思いますが、混雑するのでしょう。
東京近郊では奥多摩御前山が自生の地として知られています。その他、各地の野草園などで見られますが、花が咲くまでに7、8年もかかることから、いずれも大切に保護されています。
それにしても、この可憐な姿は、何ものにも代え難いです。花茎をすくっと伸ばし、花びらを風に揺らす様には感動を覚えます。

花は、花弁が短いもの、
暗紫色の斑紋が無いかほとんど目立たないものなど、いろいろありました。
花が白いものは、シロバナカタクリと呼ばれます。

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