カントウタンポポ

キク科 タンポポ属


道端、草地、土手、河川敷などに生える多年草で、高さは15〜30センチ。根出葉は倒披針形で、羽状に深裂するか欠刻がある。
頭花は黄色で、直径3.5〜4センチ。総苞外片は密着し、上部に角状突起がある。花期は3〜5月。関東〜東海地方に分布する。


〜徒然想〜

麦草ヒュッテの植物園で撮影していると、突然男の人がやってきて花をもぎ始めました。
「えー、いいの?」と、抗議の目を向けたら、「これはセイヨウタンポポなんだよ! 見つけたらもいで下さい。」と言われました。その人はヒュッテのご主人でした。

セイヨウタンポポは繁殖力が強く、日本種のカントウタンポポを駆逐する勢いです。平地のタンポポはほとんどがセイヨウタンポポに置き換わっていると言ってもいいくらいです。花をもぐのは心苦しいですが、日本の種は残したいです。

セイヨウタンポポは花の下の萼が下向きに反り返っているので、そうでないカントウタンポポとは一目で識別できます。


−同じ科の植物−

2005.4.16 東京都裏高尾


その後、各所でカントウタンポポを見かけ、うれしい想いになることがたびたびでした。
中でも、2015年はタンポポについて調べる過程で、近くの多摩川土手にも多く見られることを知り、うれしくなりました。
アカミタンポポ、ウスジロカントウタンポポ、セイヨウタンポポ、セイヨウタンポポとカントウタンポポの雑種など、近所を自転車で走ると色々あることが分かりました。



 
   2015.3.19  東京都調布市  
 2015.4.19  東京都調布市    2015.3.19  東京都調布市
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