カキノハグサ |
ナガバカキノハグサ |
ヒメハギ科 ヒメハギ属 |
2009.5.31 静岡県 | 2009.5.31 静岡県 |
山地のやや乾いた林下に生える多年草で、高さは20〜35センチ。葉は互生し、長楕円形〜倒卵状長楕円形で、薄く、鋸歯がなく、先は急に尖る。 花は茎頂に総状花序に付き、黄色で、ときに橙色を帯びる。萼片は5個あり、うち2個の側萼片は淡黄色で上に跳ね上がる。 葉が細長いタイプのものがあり、ナガバカキノハグサと呼ばれている。 花期は5〜6月。本州近畿、中部地方西部、静岡県に分布する。 〜徒然想〜 山寺の参道は、一歩脇道に入ると人声が遠のき、すっかり深山の様相です。薄暗い道を進むと、カキノハグサは、暗い森を灯すように、黄色い花を咲かせていました。道脇や崖下、ときに林の陰に隠れ、明かりを灯しています。 箱根湿性花園でこの花を見たことがありますが、自生のカキノハグサの雰囲気はこういうものなのかと、初めてこの花をみるように向かい合いました。 不思議な花の構造です。耳のように立ち上がるのは2個の側萼片で、橙色に色付くのは花弁で3個あり、基部は合着しています。先端には房状の付属体あり、ヒメハギ属の片鱗がみえます。 中には、葉の細長いものがあり、後で調べると、ナガバノカキノハグサの名が付いていることが分かりました。カキノハグサは葉が柿の葉に似ることからこの名がありますが、明らかに違う細長い葉です。 −同じ科の植物− |
2009.5.31 静岡県 | 2009.5.31 静岡県 |
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