中国原産の帰化植物で、日本全土に逸出している。休耕田、野原、土手などに生える2年草で、高さは10〜50センチ。葉は奇数羽状複葉、小葉は9〜11個、葉身は倒卵形〜楕円形、先は円頭か少し凹む。質は薄く、両面に軟毛がある。托葉は卵形で鋭頭、有毛。
花は葉腋から伸びた花茎の先に輪状に群がって蝶形花を7〜10個付ける。花冠は紅紫色で長さ12〜14ミリ。旗弁と竜骨弁はほぼ同長、翼弁は短い。萼筒は長さ2.5〜3ミリ、萼裂片は狭三角形、鋭く尖る。果実(豆果)は舟形、長さ2.5センチほど、黒熟する。花期は4〜6月。
〜徒然想〜
レンゲとか、レンゲソウとか呼ぶことが多く、こちらの方が馴染みがあります。
未だ田植えの始まらない田圃の一面に、この花の赤紫の絨毯が広がります。桜と同様に、春を感じます。
やがて田は耕され、この花はイネの栄養分となります。考えると、はかない命です。
でも、翌年の春には、また花を咲かせるのです。そんな姿を捉えてみました。
寒いところの田圃には咲かないようですから、暖かいところを好む花です。
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