ホタルブクロ

キキョウ科 ホタルブクロ属

 
2023.6.20 東京都八王子市   2023.6.22 東京都調布市


山野の草地などに生える多年草で、高さは15〜100センチ。茎葉は互生し、3角状卵形〜披針形、先は次第に尖り、縁に不揃いの鋸歯がある。
花は茎の上部に数個付き、鐘形で長さ2.5〜5センチ、白色〜淡紅紫色で、紅紫色の斑点があり、裂片には長い毛がある。萼裂片は3角状披針形で、湾入部には反り返る三角形の付属片がある。花期は6〜7月。北海道西南部〜九州に分布する。

〜徒然想〜

“ホタルブクロ” いい響きではないですか。名の由来に、子供が螢をこの花に入れて楽しんだとありますが、真偽は別に、それを想像するだけでほほえましく感じます。
夕暮れ時、螢が偶然花の中に入って緑(あお)白く灯ったら、これほどの幸せはないでしょう。
ちなみに螢の光は緑白いです。志賀高原の螢観賞のナイトツアーは圧巻でした。肩や頭に乗ってくるのです。手の平にも乗ってくるのです。閉じると手がホタルブクロになります。

北海道〜九州の野山や丘陵に自生します。最近は各家庭の庭先でもよく見かけます。本画像の一部は、近所のかつての雑木林脇に咲いていました。白花か淡紅色が標準色ですが、最近はいろいろな色が見られます。
より高地に見られるヤマホタルブクロとの違いは、萼片と萼片の間に付属片があることです。

−同じ科の植物−

 2023.6.22 東京都調布市    2023.6.22 東京都調布市
 
 2003.6.14 東京都狛江市    2004.5.29 東京都狛江市
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