山地の水湿地などに生える多年草で、高さは30〜60センチ。茎は直立し、上部でわずかに分枝する。葉は奇数羽状複葉、小葉は5〜7枚で、卵形〜卵状楕円形、先は鋭頭、粗い鋸歯があり、表面は細毛がある。葉には長い葉柄があり、葉柄の基部に小さい耳部がある。
花は茎の上部に総状花序に十数個付き、花弁は長卵形で白色、長さ8ミリほど。果実は線形で、長さ2〜3センチ、無毛。花期は5〜6月。中部地方以北に分布する。
〜徒然想〜
ヒメレンゲが咲いていることを期待して、奥多摩の沢筋の道に分け入りました。そろそろこの沢筋もスミレなどの春の花が終わって、藪が深くなってきています。
雨上がりで、濡れた葉がズボンを濡らします。と、そこには思いがけない花が・・・ヒロハコンロンソウには、確か以前にもどこかで出逢っている。その時はコンロンソウだと思って撮影せずに、あとでヒロハコンロンソウがあるのを知り、悔しい思いをしたことがあります。
花はそっくりです。葉を見れば一目瞭然なのですが、以前は気が付きませんでした。
今度はじっくり写真を撮ります。見渡せば、そこはヒメレンゲやクワガタソウ、花期の過ぎたコチャルメルソウなど、ちょっとしたお花畑でした。
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