ヒオウギアヤメ

アヤメ科 アヤメ属

 
2007.7.12 北海道大雪   2006.6.24  群馬県玉原湿原


亜高山〜高山の湿地、寒地の湿った草原などに生える多年草で、高さは30〜90センチ。葉は根生し、剣状線形、幅1.5〜3センチ。
花は茎頂に2〜3個付き、直径8センチほど、青色〜紫色、6個の花被片からなり、3個の外花被片は幅広く開出して垂れ下がり、基部は黄色〜白色で紫色の網目が入る。内花被片は卵状披針形、短く痕跡的。花期は7〜8月。中部地方以北〜北海道に分布する。

〜徒然想〜

檜扇(ひおうぎ)とは檜の薄い板で作られた儀式用の扇で、ヒオウギアヤメの葉が広げた檜扇のようだからこの名が付けられました。


花はアヤメに似ていますが
内花被片が短く平開し(アヤメは長く直立する)、先端が芒状に尖ります。
また、アヤメはどちらかというと乾いた草原に生えるのに対し、本種は湿地に生えます。北海道では、大雪や道東の湿原に生えていました。  区別はアヤメの項参照

−同じ科の植物−

2015.6.29 北海道大雪 2006.6.24  群馬県玉原湿原
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