別名テングノハウチワ。
東北地方南部以南に生育する常緑の低木で、主に海岸近くの森林周辺、温暖な場所に自生する。
名のとおり、30センチほどもある大きな葉をつける。葉はつやがあり掌状で、7つまたは9つ(奇数)に裂けるが、8つに裂けることはない。
花は晩秋に咲き、球状の散形花序がさらに集まって大きな円錐花序をつくる。他の花が少ない時期に咲くため、天気のいい日は虫たちがよく集まる。
この日も陽射しが強く、白い花が黒くなるほど虫が集まっていた。虫を追い払いながら、一瞬のスキをついて撮影した。
葉にはサポニン成分が含まれ、煎じて鎮咳、去痰、うがい、浴湯料としてリウマチへの効果が報告されている。
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