トリカブトの見分けは難しい。
萼片の形や毛の有無、花柄の毛の有無などによって見分けるが、現場ではその特徴が思い出せない。にわかにメモ帳を取り出し、これらの特徴を書き留めておくことになる。
奥多摩では谷の沢沿いの1ヵ所だけでみられ、やけに白っぽかった。
伊東市では深い紫色で、美しい。同行者の師匠Kさんも思わず足を止め、盛んにシャッターを切っていた。“花柄に屈毛、雌しべは3本、雄しべに屈毛、萼片に開出毛・・・”と、Kさんが言う特徴を必死にメモした。
山地の林内に生える多年草で、高さ1メートルほどになり、林内では斜上する。葉は3〜5深裂し、裂片は披針形または卵状披針形の欠刻状鋸歯がある。
花(萼片)には屈毛と開出毛が混ざって生える。雄しべに毛があるが、無いものもある。
花柄には屈毛が密生する。
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