ヤマホトトギス

ユリ科 ホトトギス属

 
2006.8.18 東京都奥多摩   2006.8.18 東京都奥多摩


山地の林内、林縁などに生える多年草で、高さは40〜70センチ。茎には斜め下向きの毛がある。葉は互生し、長楕円形〜楕円形、先は短く尖り、基部は茎を抱く。上部の葉の表面には毛がある。
花は茎頂や上部の葉腋に散房状に枝分かれして上向きに咲き、花被片は長さ1.5〜2センチ、白色で紫斑が少なく、強く反り返る。花柱は3裂し、その先端が2裂する。雄しべは6本。花柱に紫斑があるものとないものがある。花期は7〜9月。北海道西南部〜九州に分布する。

〜徒然想〜

奥多摩三頭山の中腹にある檜原都民の森は、「出会いの森」、「生活の森」、「冒険の森」、「野鳥の森」、「ブナの森」 の5つのゾーンに分かれ、家族連れの楽しみの場所になっています。今日も子供たちが元気に親を追い越し、山道を駆け上がます。

そんな子供たちとの別れ道を過ぎると山は静けさを取り戻し、フシグロセンノウ、キバナアキギリ、ヤマホトトギスなどが爽やかな空気とともに現れます。
当初は、花柱の紫斑の有無でヤマジノホトトギスと区別していましたが、本種も紫斑のないものがあり、若い個体は花被片があまり反り返らないことがあり、混乱することがあります。
本種は、花が散房状に枝分かれして付き、花被片が強く反り返ることで区別できます。

−同じ科の植物−

2020.9.16 東京都高尾山
腺状突起がある
2020.9.16 東京都高尾山
 
 ヤマジノホトトギス 2006.8.18 東京都奥多摩    2020.9.16 東京都高尾山
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