タカネフタバラン

ラン科 フタバラン属

 
2007.8.13 長野県八ヶ岳   2007.8.13 長野県八ヶ岳

亜高山帯の針葉樹林下に生える多年草で、高さ15〜20センチ。葉は対生状に2枚付き、腎心形。
花は淡緑褐色で、茎頂に5〜10花をまばらに付ける。花茎には微毛と鱗片葉がある。
萼片は狭長楕円形で鈍頭。側花弁は萼片とほぼ同長で、線形。唇弁は6〜8ミリで、先端が2裂し、裂片は楕円形、鈍頭。果実は卵形。花期は8〜9月。北海道、本州関東地方北部と中部地方に分布する。


〜徒然想〜

前年、トラキチランを探したときに見つけました。しかし、花はほぼ終わりで、あまりいい個体は見られませんでした。
そんな翌年も楽しみなもので、撮影スケジュール表に入れて、心待ちしていました。

翌年、現地に向かうワクワク感はお分かりでしょうか。そして、目論見通り、目的の姿を見つけたときの喜び〜〜花探しの醍醐味です。

周りはランが咲くに相応しく、森閑と静まり、湿った冷たい空気が流れています。
大きく息を吸い込みながら、満ちた気持ちでタカネフタバランと向き合いました。
花は、ときに虹色に輝き、美しいです。

−同じ科の植物−

2007.8.13 長野県八ヶ岳 2007.8.13 長野県八ヶ岳
2015.9.5 山梨県 2016.8.10 山梨県
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