ズミ

バラ科 リンゴ属

 
  2006.5.27 長野県八ヶ岳山麓


山地林縁、湿原、川沿いなどに生える落葉小高木〜低木で、高さは6〜10メートル。幹はよく枝分かれし、やや横に広がった樹形になる。樹皮は灰褐色、若枝は赤褐色〜暗紫色で白軟毛がある。葉は互生し、狭卵形、楕円形〜長楕円形、長枝に付くものはしばしば3〜5中裂し、先は鋭頭〜急鋭頭、縁には重鋸歯か鋭く細かい鋸歯がある。
花は短枝の先に4〜8個が散形花序になって付き、直径2〜4センチで、蕾は紅色で、開くと白色になる。果実は球形で、直径6〜10ミリ、秋に紅色に熟す。花期は5〜6月。北海道〜九州北部に分布する。別名コナシ、コリンゴ、ミツバカイドウ。

〜徒然想〜

初めて参加した花の観察会です。ズミの名は知っていましたが、ズミを見るのは初めてです。
同行の方たちは何度か参加しているようで、皆さんこの花をよく知っていました。まだ少し早いねとか、蕾は赤くても、花開くと真っ白になるんですよ!コナシともいうんですよ!と矢継ぎ早に教えてくれます。
翌週、同じ場所を花散歩する機会があり、確認しました。赤白が逆転し、すっかり白い花の木になっていました。
よく似たエゾノコリンゴも近くで花を咲かせていました。こちらは花が一回り大きく、真っ白な花ばかりです。

−同じ科の植物−

     
   2006.6.3 長野県八ヶ岳山麓  
 2006.5.27 長野県八ヶ岳山麓    2006.6.3 長野県八ヶ岳山麓
   もっとこの花を見る → Ptoto Gallery