ジャニンジン

アブラナ科 タネツケバナ属

長い林道を下ってようやく国道が近くなってきた。車の音が一層大きくなり、下界に下りてきてしまった一抹の寂しさと予定を踏破した安堵が歩を緩める。
道端には、細身の小さな花が風に揺れている。アブラナ科であることは予測できるが、葉が細く分裂し、初めて見る花と知る。
慎重に撮るが、よく風に揺れる。この花の撮影に要した時間でバスを見送ることになった。奥多摩駅まで1時間弱。歩きましょうか!

山野の木陰に生える1年草又は越年草で、高さ10〜80センチ。茎は細く直立する。葉は薄く、小葉は荒く切れ込み細い。側小葉は2〜9対で、柄の基部に小さい耳部がある。
総状花序に白い4弁花をつける。
2006.5.3 東京都奥多摩御前山
2006.5.3 東京都奥多摩御前山