スカシユリ

ユリ科 ユリ属

海岸の砂浜や岩場に生える多年草で、茎の高さ20〜60センチ。葉は多数が互生し、披針形で柄が無い。
花被片は斜め上向きに開き、橙赤色で濃色の斑点があり、各被片の間に隙間がある。隙間を通して背景が透けて見えるので、スカシユリの名がある。花期は5〜8月。新潟県以北の日本海側に分布するタイプ(イワユリ)と、御前崎以北の太平洋側に分布するタイプ(イワトユリ)がある。

〜徒然想〜

園芸品として家庭の玄関先などによく見られますが、佐渡の海岸でみるスカシユリは全く趣が違います。

波が打ち寄せる岩場に、海に突きだした小島の岩壁に、大きく広がる砂浜の外れに・・・と、朱色の花は、青い海と空を背景に見事なまでに映えわたります。

空は大きく青い。遠くには、白い糸を引いてモーターボートが疾走しています。ゴツゴツした岩場には点々と朱色の花が咲きます。
しばし、撮影を止め、佐渡の地に浸ります。

−同じ科の植物−
2007.6.2 新潟県佐渡市(画像にポインターをおいて下さい)
   2007.6.2 新潟県佐渡市  
 2013.7.3 伊豆半島   2013.7.3 伊豆半島 
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