山野の林縁、林内などに生える常緑藤本で、長さは5〜6メートルになる。付着根を出して、樹幹や岩上を這い登る。葉は対生し、倒披針形〜倒卵状楕円形、先は尖り、全縁。質は革質で両面無毛。
花は枝先に散房状の集散花序となって多数付き、花冠は白色で短い漏斗形、長さ3ミリほど。先は浅く5裂して開き、裂片は三角形で鋭頭。花喉には白色の軟毛を密生する。果実(核果)は球状楕円形、長さ6ミリほど、白色に熟す。和歌山、四国南部、九州南部、沖縄県に分布する。
〜徒然想〜
実は白く目立つので、見かける機会は比較的あります。花は多分見逃していたのでしょう。
屋久島では、5メートルほどの岩壁をびっしりと覆い尽くすつる性植物をみつけました。よくみると、小さな花が咲き始めています。これがシラタマカズラの花と気づくには、相当の時間がかかってしまいました。
今まで見た白い実は地面の草陰、林縁の足元付近で見ていたので、岩壁を覆い尽くすほど成長することは想像していませんでした。これらの花が実になったら、さぞかし壮観でしょう。
岩壁全体の風景を撮っておかなかったのが、悔やまれます。
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